元神戸市民

震災から10年か・・・。


そのとき、ぼくはコタツで漫画のコンテ描いてたんですよ。
ふいに遠くで、ドーン・・・って聞こえたんです。
どこかでトラックでも事故ったかな?と思ったら
ゴゴゴって地鳴りがして、今度は


ドォォォォォォーーーン!!


部屋は2Fだったせいか、洗濯機に放り込まれたようにグルグル回りました。
タツの中に入って、何事か叫びながら、収まるのを待っていました。


やっと収まって、とにかく出てみると、まだ暗かったです。
階段を下りてみると、ブロック塀が僕の原付を押し潰していました。
ちょっと離れたところで、火の手が上がっていました。


歩いて1分の実家に行くと、1F部分が潰れ、斜めになっていました。
一人で居た母は大丈夫でした。
当時、父は山奥の病院に入院していたので、どうなったのかは
知るすべがありませんでした。


僕は、幸い荷物が少なかったから、何かが落ちてきて危なかったことはなかったけど、
住んでたアパートは半壊しました。


本当にあの時期は、いろんな事を考えました。


知り合いや友達も亡くなりました。


たぶん、もう少ししたらマスコミも何も言わなくなって、忘れ去られるのではないでしょうか。
人間というのは、忘れっぽいですから。


でも、当事者の僕らは忘れないでしょう。
一生・・・。