ケーナ

みなさんは、ケーナという楽器をご存じだろうか。


南米の民族音楽フォルクローレで使われる
古代インカ時代を引き継ぐ竹(もしくは葦)の笛で
現代において、最も古い楽器のひとつである。


フォルクローレで有名な楽曲としては
「コンドルが飛んで行く」がある。


で。


先日、なんばの地下街で、ちょっとお手洗いに行った時のこと。
途中の道すがら、ふと看板が目にとまる。
薄いベニヤ板を、素人が切り抜いて色塗って作りました!
と言わんばかりの看板である。
しかし、目にとまったのはそのポイントではない。
内容である。


手作りケーナの店 あちら→


ほぅ、珍しいなぁ。そう思った。
ケーナの現物は見たことがないので、興味を惹かれたのだ。


看板の矢印がちょうど、お手洗いのほうだったので、
ついでに寄ってみようと思う。


通路を矢印の方向に進むと、それっぽい店がある。
だが、そこにはケーナに関係あるようなものは一切なく
全く普通の喫茶店である。
ん〜?
どういうことだろう。
覗き込む僕。


中からウェイトレスが訝しげに見ている。
その時、気付いた。
「店内の様子を窺う怪しい男」になっている自分。


恥ずかしいのを隠すように
咳払いなんかしながら、目線をはずすと
そこにさきほどと似た看板があった。


手作りケーキの店


・・・


あ、そう。
ようするに、「キ」の下の横棒がなくなってたのね。
んで、看板そのものが手作りだから、「キ」の縦棒の傾きが
右になってたのね。


なんだよ、もう来ねぇよ!ヽ(`Д´)ノウワァァァン