街角の風景03

それは10m先からでも匂っていた。


地下鉄の駅に降りる階段で、アゲンストの風。
それに乗って匂いがした。
強烈な香水。
めまいがした。
その瞬間、
天啓を受けた。


その匂いの元を発見し、処分せよ!!


駅のホームを端から端へ、くまなく探す。
ふと見ると
駅にいる客がバタバタと倒れていく。
その先には女。
私は直感した。
ヤツだ!!



いわゆる水商売のママさんタイプ。
しかし、肌はテカテカして黒く、目は半開きで、顔は四角い。


そう、そこには
世界の中心で健康を叫んだみのもんた
がいたのだ。


そして、ヤツこそが元凶だった。


だが、私は既に匂いにやられていた。
しびれて動けない。
みのもんた女は言った。
「お嬢さん、風下に立ったあなたが不運です。ファイナルアンサー?


・・・


そんな白昼夢が走馬燈のように巡るほど
その匂いと、女性は強烈でした。